インドネシアでのビジネスはムスリムへの理解がポイント

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ビジネスチャンスにあふれるインドネシアでの成功の鍵はなんといっても「ムスリムへの理解」です。
日本でもビジネスチャンスに敏感な企業はいち早くムスリムを受け入れる姿勢を見せています。礼拝室を設置する、豚由来の食べ物を出さないなど、ムスリムに配慮した姿勢が増えています。

ムスリムとは

ムスリムとは、イスラム教の信者のことであり、アラビア語で「(神に)帰依する者」を意味します。
ムスリムになるためには、証人となるムスリムの前で信仰告白(シャハーダ)の手続きを取ることが必要である。
ムスリムは、神(アッラーフ)を常に身近に感じるように、五行を実践すること大事です。

五行とは
信仰告白(シャハーダ)
「アッラーの他に神は無い。ムハンマドは神の使徒である。」と証言すること。
礼拝(サラー)
一日五回、キブラに向かって神に祈ること。
喜捨(ザカート)
収入の一部を困窮者に施すこと。
断食(サウム)
ラマダーン月の日中、飲食や性行為を慎むこと。
巡礼(ハッジ)
経済的・肉体的に可能であれば、ヒジュラ暦第十二月であるズー=ル=ヒッジャ月(巡礼月)の8日から10日の時期を中心に、メッカのカアバ神殿に巡礼すること。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

父親がムスリムであると、自動的にムスリムにることが可能です。

ハラールとハラーム

ハラールとは、イスラム法で許された項目をいいます。
イスラム法上で、行って良い事や食べることが許されている食材や料理を指すことです。
ハラールは物(食べ物、飲み物、化粧品)だけではなく事(約束する事、仕事やる事、契約する事)も含まれます。

反対に、ハラームはやってはいけない物・事という意味となります。
つまり、ムスリムは、神様(アラー)に許されているか許されていないかを基準に、さまざまな物に対してハラールを決めています。

日常生活の中には、ハラール(許されている物)が沢山あるため、許されている物を知るより、ハラーム(禁じられているもの)を覚えた方が正しく理解できます。
ハラームで特に大事なのは、豚肉、豚由来食品(ポークエキス、ゼラチン、コラーゲンなど)、アルコールです。

豚肉は理解していても、豚エキスが入っている食品も多いので、ムスリムに食べさせる場合は注意が必要です。

お酒類もアルコール類はわかりやすいですが、発酵してアルコールを生成するみりんなどもハラームとなります。

インドネシアの方(ムスリム)を接待して、ハラームの物を食べさせてしまった!などは避けなければなりませんので注意しましょう。

インドネシアにおけるムスリムの人口と割合

世界におけるムスリムは約18億人程度、割合は24%と言われています。
宗教別では、キリスト教の次で世界第二位の多さです。

2050年には、27億6千万人程まで増加することが予想され、2100年にはキリスト教を抜いてイスラム教が1位になるかもしれません。

ムスリム人口が世界で一番多い国はインドネシアです。
インドネシアの2億7000万を超える人口の中で、ムスリムが占める割合は87%と言われています。2億3000万人以上いる計算です。ムスリム市場が増加していますし、ムスリムをターゲットとしたビジネスチャンスも増えてくることが予想されます。

ムスリムのお祈りとは?

ムスリムには神への信仰、奉仕のために六信五行、つまり六つの信条と五つの義務なるものがあります。その中で最も重要なのが一日五回のお祈りです。

どのくらい厳密に行うかは人それぞれですが、インドネシア人とビジネスをするのであれば、この習慣を考慮にいれて受け入れてあげることが大切です。

インドネシアにおいてはお祈りの時間になると、どこにいてもモスク(ムスリムの寺院)からアザーンと呼ばれる礼拝の時刻を告げる呼び声が流れてきます。時間は決められており、場所や季節などにより変わります。夜明け前、正午、午後、夕方、夜に一回ずつです。ムスリムは、モスクに集まり、それぞれメッカに向かってお祈りをします。

お祈りの際は、できるだけ人目に付かない場所を設定し、またお祈りの前に顔や手足を清める必要があるため手洗い所に近い礼拝室を設けてあげると喜びます。

ラマダン開けは消費が拡大

ムスリムの大きな行事にラマダンがあります。
ラマダン時期は、ムスリムは神に感謝を捧げ、身を清めるために一ヶ月の断食を行います。断食といっても日中だけの断食です。日が沈んでいる間に食事を行います。
ラマダンに熱心な方は、つばも飲まないとの話も聞きます。

ラマダンが明けると「レバラン」という祝日があり、みんな実家に帰り断食明けを祝い家族で団らんを楽しみます。

企業からレバランボーナスが支給されますので、消費行動が大きく向上します。
一斉に買い物が始まりますので、この時期に合わせたセールも多く開催されます。

インドネシアでビジネスをするのであれば、この時期にターゲットを持ってきても良いかと思います。

まとめ

インドネシアには、ムスリムがたくさんいます。
ムスリムの慣習や文化などがビジネスに広く影響を与えています。ムスリムに対してのサービスを準備しただけではお金は生まれません。

日本の宗教は仏教が文化、土地の風土、長い歴史を通じて日本に適合するように変化して神仏融合と言われています。
日本人の宗教観は、何かを信じるのではなく、何かを敬う、他者を敬う=お互い尊重するということ、つまり寛容性があると言えます。日本では、宗教でのもめごとはほとんど起こりません。

インドネシアと信じる宗教が違っても、お互いを尊重し仲良くする事が大事です。

日本人が持つ素晴らしい寛容性のある宗教感を伝え、ムスリムに対しての正しい理解をして情報発信する事で、日本人とインドネシア人はもっと友好的になり新たなビジネスチャンスが生まれる可能性があります。

日本とインドネシアはもっと素敵で素晴らしい関係になる事を信じています。

 

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